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滋賀県東近江市にて認定農家として約水稲6haと麦大豆3ha麦後野菜を含め野菜2haを 作付けし、年間を通じ農作物の生産を行っています。

滋賀県東近江市は、北を彦根城で有名な彦根市、南を城下町で有名な近江八幡市、西を琵琶湖に接し、東は鈴鹿の山々を望み、永源寺で有名な愛知川の上流から下流までをカバーする自然豊かな土地です。

その中でも,、私が農業をしている場所は、愛知川の下流で琵琶湖に面し、きれいな琵琶湖の水を沖取りして、直接揚水ポンプにて田畑に供給し、おいしいお米や野菜を育てています。

彦根市 彦根城

近江八幡市 城下町

お米のこだわり 魚のゆりかご米

お米は 『コシヒカリ』 と 『みずかがみ』 『キヌヒカリ』 という品種を育てています。

『みずかがみ』は一般財団法人日本穀物検定協会の実施する米の食味試験で、過去に2年連続で『特A』を受賞したこともある滋賀を代表するお米です。近年では令和元年に、みずかがみ・コシヒカリ2品種が特Aを獲得し、近江米のおいしさを再確認することになりました。

『みずかがみ』の詳細はこちらから
『特A』の詳細はこちらから

またこの地域で生産されるおいしい 『コシヒカリ』は、環境こだわり米の 『魚のゆりかご米』 です。

名誉なことに平成29年、第56回、全国農林水産祭「内閣総理大臣賞」をいただいた自慢のお米で、地域全体で取り組んでいる滋賀県で最大規模の「魚のゆりかご米産地」となります。また、「森・ロ・湖(うみ)育まれる 漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」が「日本農業遺産」に認定され、世界農業遺産認定に向けて申請中です。

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            魚のゆりかご水田プロジェクトについて(滋賀県作成)

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毎年企業、大学、オーナーの家族が自治会主体の田植え体験、生き物観察会、稲刈り体験を通じ 『魚のゆりかご米』を栽培され、各行事に100名を超える参加者がおられます。

魚のゆりかご米』 は遡上するコイやフナの習性を生かし、稚魚が安心して繁殖できる田んぼまで 産卵に来るのを一筆魚道や堰を設けて手助けしてあげる取組です。滋賀県ですので「環境こだわり米」は当たり前ですが、いわば、数値で安心安全を伝えるのではなく、アナログ的ではありますが、びわ湖に生息する自然の生き物が、お米を作る田んぼに産卵に来られる環境を維持することにより、人にも安心安全であることを、目に見える形で証明する取組です。

令和2年、田植え前の排水路にて鯉の産卵風景

令和元年度、6月。生き物観察会の風景。 こんな狭い排水路にコイやフナがいっぱいいて子供や大人まで魚つかみに夢中になります。(つかんだ魚はびわ湖に帰します)

       女性の方も多く参加されました。楽しまれておりましたよ。

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各行事に参加される皆さんのお楽しみは、田植えをしたり、堰き止めた魚をつかむことや稲刈り体験など、身近にありながら非日常的な自然とのふれあいと、地域住民とのふれあい、また各行の後に行われる、かまどで炊き上げるご飯を卵かけご飯やおにぎりでたべたり、地域でとれた食材をおかずとして食べることですよね。だっておいしいから^^

そのお米を使った洋菓子や、山田錦で作る 『ぷくぷく』 という日本酒など6次産業にも積極的に取り組んでおられます。

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野菜のこだわり

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元々、「近江米」で有名な米作中心の地域ですが。野菜でこの地域に産地を作ることを目的として、1億円の売り上げを目指し市が中心となり、平成23年度に市内4つのJAと農業法人、認定農家が中心となり、 栽培研修を目的とした『フードシステム』 が立ち上がりました。「フードシステム」は実質5年位の活動期間に「加工キャベツ」や「乙女ニンジン」などの産地化を達成し、当初の目的を達成したため、地元の農家から野菜を仕入れ、農家の安定収入の確保と地域農産物の安定供給を図るため、地域商社「東近江市アグリステーション」が設立され現在に至っています。私も設立当初の「フードシステム第1期生」として参加させていただき、県外視察などを通じ、いろいろな情報を栽培に活かしたり、自らの栽培方法などを発信させていただきました。

また平成28年度には、10年後の東近江市農村振興をどのように目指すのか、JAや農家の指針となる「東近江市農村振興基本計画」が策定され、各地域・各産業に応じた基本計画が打ち出されました。私も策定委員のメンバーの1人として選任され、今後の農村地域振興に対し、真剣にメンバーの方と議論させていただきました。

以降、この地域でも、米・麦。大豆以外に、野菜を取り入れられる方がずいぶんと増えてきました。やはり農家は、自分が今何をすべきかを考え、自ら儲かる農業を実践していかねば将来はありません。

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     令和元年度、1月。 加工キャベツ収穫作業後ろのカゴに入れていきます。

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現在私の圃場では、加工キャベツ・ニンジン・ダイコン・ナス等の作付けを行い、土壌改良や育て方の工夫をすることで、おいしい野菜を作ることに成功しましたが、常に満足するのではなくチャレンジャーとして毎年創意工夫を凝らして進化を目指しております。

また、路地栽培の小菊をマルチで栽培する手法が確立され、ずいぶんと安定した出荷ができるようになりました。現在、私は、「JA小菊生産出荷部会 部会長」をしておりますが、まだまだこれからです。春になると私の圃場で新しく入会された方を対象、植え付けの研修をして小菊生産拡大に協力しておりますが、長茎小菊以外に、組花用の短茎小菊の栽培も盛んで、今後今以上に栽培面積が増えると期待しております。


今後、どんどん関連記事を追加していきますのでご興味のある内容をご覧ください。